いつのまにか我が家からオムツが消えていた

ここ最近ふと気づいたのですが、娘(3歳、年少)がオムツをしなくなっていました。

 

この4月から幼稚園に通い始めた娘。

 

入園直前まで1日中おむつのままで過ごしていた彼女。

 

あの頃は、試しにトレーニング用の6層パンツをはかせて、

「おしっこ行きたくなったら言うんだよ」

と、彼女の奮起に期待していましたが、いつも気づいたときにはパンツがおしっこで満たされていました。

  

「大」の方もなかなかトイレでできず、トレパンにしてしまうこともしばしばありました。

 

無理やり便器に座らせても、「出ない~」と言って泣いてしまうので中止。

 

汚れたトレパンを洗うのが大変でオムツに逆戻りしそうになることもありました。

 

あるとき、私が汚れたパンツを洗いながら、「パンツにウンチしたら洗うのはママやパパなんだよ。大変だと思わない?」とそれとなく問いかけてみました。

 

するとそれからというもの、なんと自分から「ウンチ出るからトイレ行く~」と言うようになりました。

 

おそらくたまたま自力でトイレで用を足せるようになる時期と、私の問いかけが重なった偶然の出来事だとは思いますが、彼女の中で何かが変わったのは確かでした。

 

そして程なくして、おしっこのときも自分からトイレに行くようになりました。

 

ただ夜はおねしょをしてしまうので、幼稚園に入ってからも必ずオムツやおしっこパッドを付けたパンツをはかせて寝かせていました。

 

小さくなったオムツがお尻に食い込むのをパジャマの上から直す娘の後ろ姿が、夜の当たり前の光景になっていて、そんな光景がずっと続くものだと思っていました。

 

が、いつからか朝起きてもオムツやパッドが濡れていない日が続き、そしていつからかオムツは我が家から忽然と姿を消していたのです。

 

上の子が生まれてから6年間、我が家にあり続けたオムツ。

 

最初は夫婦そろってオムツの付け方すら分からず、わざわざ看護師さんを呼んで付けてもらっていたのに。

いつしか目を閉じていても替えられるほどの熟練の技を身につけ、まるで空気のような存在になっていました。

 

母乳しか口に入れない赤ちゃんのウンチはすっぱい臭いがすることを初めて知ったこと。

 

子どものオムツの中身を見て健康状態を確認していたこと。

 

車の中や公共便所の個室でのオムツ替えで、どんなに狭くて足がつりそうになっても汗だくでオムツを替えていたこと。

今となれば、すべてが愛おしく思えてきます。

 

6年間オムツがあることが当たり前すぎて、まさか我が家からなくなる日が来るとは夢にも思っていませんでした。

 

今まさに子どものオムツ替えが面倒だったり、オムツ外しで苦労している親御さんがたくさんいると思います。

 

でも、心配はいりません。

 

オムツは、ある日突然そっと静かに姿を消していきます。

捕まえてずっと傍に置いておきたくても、手の中からするりとこぼれ落ちていくのです。

 

私にとってはそんな感覚でした。

もっと子どものオムツ姿の写真を撮っておけば良かったなぁ。