執念か天然か・・・
昨日は、娘の幼稚園の運動会でした。
当初は9日の日曜日に予定されていましたが、あいにくの雨のため昨日に順延になりました。
年長の娘にとっては幼稚園最後の運動会。
特に、年少、年中と連続してかけっこで1位になっている娘は人一倍かけっこに気合いが入っていました。
しかも、今年は同じ組にライバルの子いて、その子と一緒に走ることになりました。
娘とその子が年長で1、2を争っているようで、娘は練習で負けたこともあり、とにかく不安で仕方がないといった感じ。
運動会までの間、私にも「絶対勝ってやる!」と強気を見せたり、「2位になったらどうしよう…」と弱気になってみたり、彼女の頭の中はかけっこのことでいっぱいといった様子でした。
一方、そのライバルの子もうちの娘に勝つためにはどうしたらいいか、仲の良い男の子を集めて相談していたらしく、幼稚園でもお互い火花を散らしていたようです。
とはいえ、親としては元気で参加してくれればそれでいいので、「2位になってもいいよ」とあまりプレッシャーを与えないようにしつつも、一応、頑張ろうとしている娘の気持ちに応えようと一緒に休みの日は走る練習をしてあげました。
娘にアドバイスしたのは、「ゴールの先に別のゴールがあると思って、ゴールの手前でスピードを落とさずそのままのスピードで駆け抜けること」と、「とにかくコースの内側を走ること」の2つ。
そして迎えた本番の朝。
娘が通う幼稚園は、なぜが全員上履きで運動会に出ることになっており、当然、かけっこも上履きで走ります。
すると、幼稚園に向かう道中、
「なんか、上履きがゆるいんだけど」
と、結構重要なことを今さら告白する娘。
まあ、ゆるいって言っても見た感じそこまでブカブカというわけではなさそうだったのと、今さらどうすることもできないため、私もあまり気にせずそのときはスルー。
晴天ではありませんでしたが、運動会は滞りなくスタートし、いよいよ年長のかけっこの番に。
ライバルの子と隣同士でスタートラインにつく娘。
「位置について、ヨーイ」
パーン‼︎
一斉に走り出す子どもたち。
すると、勢いよくライバルの子が先頭に立ち、娘は2番手。
なぜか娘にはいつものスピードが見られず、徐々に離されていきます。
(あー、もうダメか…。)
と、思ったそのとき。
コーナーに入ったところで急加速した娘は、内側からライバルの子を追い上げ、なんとゴール直前で見事に抜き去って1位でフィニッシュ‼︎
私はビデオを持っていたため、心の中で(ヨッシャー!)とガッツポーズしました。
走り終えて満面の笑みで戻ってくる娘を讃えつつも、1つだけ妻も私も引っかかっていたのが、あの急加速のこと。
まあ、娘も特に何も言わないし、まだ年長さんだからスタート直後は緊張していて体がうまく動かなかったんだろうなぁぐらいに思っていました。
夜、子どもたちが寝た後、夫婦で何気なく運動会で撮った写真を見ていると、妻が撮ったかけっこのスタート直後の写真が目に留まりした。
「えっ・・・」
その写真を見て、2人とも絶句…
なんと、そこには娘の片方の上履きが脱げた瞬間が写っていました。
ってことは、娘は片方脱げた状態で走ってたってこと⁉︎
でも、そんな素振りは一切見せてなかったけどなぁ。
慌てて、かけっこのビデオを観返したところ、スタート直後に片方が脱げて、そのあと、もう片方も脱げていたのがしっかり映っていました。
つまり、娘は途中から両足とも靴下で走っており、あの急加速はゆるゆるの上履きから解き放たれたことによるものだったようです。
しかも私たちが写真を見るまで気づかなかったように、娘は脱げても全く動じず走り続けているので、映像では脱げたというよりはそこに置いてったという感じでした。
ライバルに勝ちたいという執念がそうさせたのか、単に脱げたことも気にならないほどの天然なのか。。。
いずれにしても、なぜそのことを私たちに言わなかったのかという謎は残りました。